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さかもと音楽院は千葉県千葉市美浜区のピアノ教室です。

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コラム Hiroの考えるこれからの音楽教育

2019年10月29日

自分の住む音楽の世界と言えば、音楽プロデューサーという立ち位置になるので商業音楽の最たる姿と言えるだろう。日々消費される音楽を制作する立場にいるのだが、ビジネスという意味からしても非常に厳しい現場が多い。クライアントがおり、常に最高品質の楽曲を求められる。自分が編曲や海外アーティストのブッキングに携わっていれば、全責任を負う覚悟で挑まないとそう易々と仕事として成立するものではない。自分の住む音楽の世界とはこういうものである。

これが全てとは言わないが、先日教授と話していて気付いたことを少し述べておきたいと思う。ベートーヴェンは投資家としても成功していた。現在の資産として1億円ほどを株式投資や不動産投資として運用していた。モーツァルトも資産を形成し、同じようにうまく運用していたと言われている。これは何を意味しているかというと、単に音楽のみを知り尽くした天才ではなく、貴族社会ではビジネスから資産の運用までをきちんと教育するシステムが構築されており、これらを総合的にバランスよく教えられ音楽家として立脚するシステムが確立されている。それ故に、音楽を知っているから何かが抜け落ちているという現象が起きにくくなる。

実際に欧米でパートナーを組む音楽家たちは非常に優秀である。少し例を挙げると、ロッド・スチュワートやジョー・コッカーのツアーギターリストであるニューヨークのZiv、エルトン・ジョンのライオンキングで印象的なドラムを叩いたロンドンのChack、そしてエリック・クラプトンのストリングスアレンジを手掛けるサンクトペテルブルグのMariaなど、世界的な音楽家たちと壮大なスケールのプロジェクトを共にするが、ビジネスに非常に長けており、音源の納品に遅れることは決してないし、メールの返信が無いなどということも決してない。一流は全ての面で一流と言えるのが世界の音楽市場だ。

しかし残念ながら国内の音楽シーンというものが、プロの世界も教育の世界も常識という根底からして欧米に及んでいない。いわゆるマナーともいうべきところから見直す必要性があると感じる。先ずは人間性と社会性の構築から始めないと、本場の音楽には届かないと感じることは多い。